竿が折れてからの雑感と反省・・そんな備忘録

初めて鮎竿を折ったのは鮎釣りを始めてまだ日も浅い三年目の頃・・
当時の先輩から格安で譲ってもらった「シマノ special α-ZOOM」 を使ってましたが釣りを終えて竿を捩じりながら仕舞う時に自らの手でメキメキッ!!って折れた感触は未だ忘れられません・・
その後、「シマノspecial 競2.5」を購入しメインとして約5シーズン活躍!もちろん一度も折れる事はありませんでしたがパワー不足を覚えると当時は憧れの「松下の瀬」攻略のため、検討の末に「がまかつアネッサ925早瀬」を購入!約10シーズンもの間、メインで活躍してくれましたが2012年7月の高原川釣行で元竿が折損。
それを境に翌月には前年の秋に買って三回目の使用で「下野ブラックバージョン90」の#3番が宮川で掛かり鮎を溜めている時に折損!そして今年、記憶に新しいSL-ⅢのHPTSソリッドが折損!そのショックも冷めぬ内にSPMTの#4番が掛かり鮎を溜めている時に折損、、しかも折れた先4本を流失させてしまう大失態です。。
ちなみに折れた時の水中糸は複合メタビート005号にフロロ04号の付け糸を使用
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折損について思う部分、感じる部分と様々ですが最後のSPMTが折れた件に関しては完全に自分の不徳の致すところ・・
幾つか折れた要因となったものがありますが一番の要因としては、8月初旬から先週に至るまでの間、ずっと超硬ロッドを使っていたことで慎重さが欠如してしまっていたことが直接的な原因となっていたことは自らが認めざる得ない事実です。
実はこの時期、型の良い鮎を掛けて竿を折った経験をされた方は意外と多いのではないでしょうか?
解禁初期ならまだしも10月となれば狩野川と言えど普通に25cm程に育ちます・・複合005号に付け糸04号で編み込みも完璧なら水中糸が切れることはないので、掛かり鮎の動きを見極めて自分の立ち位置を変えて行かなければ竿の限界を超えてしまうことも当然有るはずです
解禁初期に来た以来、後期になって久しぶりに狩野川で竿を出す!なんて今回みたいな時は特に注意が必要でした。

~ あれから数日経ちますが・・・
・掛けてから焦らずにもう少し時間を掛けて足場を変えてみればよかった・・
・折れた後、直ぐに右岸だけでなく左岸からも時間を掛けて探し続ければよかった・・
・翌日もガードジャケットとゴーグルを持って探しに行けばよかった・・
こんな思いが頭と胸の中を過り時間が経つほど折れた損害額以上に後悔の念は尽きません!
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「竿が折れた」 と言う話は自分だけでなく最近は周りの友人達やブログなどでも度々目に付きます
確かに折れやすい竿があるのも事実だと思いますが自分や普段一緒に行動を共にする仲間たちも、最近はポイントが以前とはかなり違ってきて圧しの強い瀬に腰まで立ち込んで竿抜けを狙うことも度々・・。
すると当然ながら掛かる鮎も以前よりサイズが大きくなってくるもので、それは釣ってきた鮎を調理する嫁さんですら「最近釣ってくる鮎は大きいね~!」と感じる程になりました。

以前も時々は型の良い鮎を掛けてましたがご存じの通り自分の仕掛けは昔からよ~く切れたのです・・
しかし2011年8月にTOMOさんから付け糸と中ハリスの接続に関してチチワのアドバイスをもらってから転機が訪れます!
いたずらに太い仕掛けを使うよりトラブルの生じやすい接続部分をキチンと仕上げる事によって高切れを起こす事が格段に減少していきました。
それに伴い当然ながら釣果も上がり、掛かる鮎のサイズも上がってきましたが、元々は余り大きくない鮎ばかり釣っていたので型の良い鮎を掛けてからのやり取りの経験が少ない私は巷でよく耳にする様な、掛けてから竿を十分に寝かせたり、絞ってみたり、掛かり鮎を流れの緩い所へ誘導すると言う動作が上手く出来ず単に焦って取り込み体制に移してしまう場面が多いのです・・

かつては下手な仕掛けのせいで型の良い鮎が掛かると必然的に〝切れてくれていた”仕掛けも、鮎とのやり取りの腕が伴わないまま「切れない仕掛け」で臨めば当然次は竿の折損リスクに繋がってしまうのは容易に察するところ。。
まして鮎や川に対しての基礎が身に付いていないままテレビやDVDで流れるプロ達と同じ道具仕立てで真似をしていれば道具の破損は必至ですし、川の事故にも繋がりかねない様々なリスクも自身に生じるのではと些か不安にもなっております・・
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Xトルク? スパイラルX?・・どんな高級素材でも折れる、、

と言う認識が常に必要でした・・・
ダイワのスペシャル、シマノのリミテッドプロ、がまかつのエクセルシオ、下野のマイスターバージョンなど、名人達がDVDや競技会などで使って成績を残している各メーカーの最高峰シリーズ!鮎師なら誰でも一度は持ってみたいと思うのも人情。。
しかし、メーカーのテスターならいざ知らず一般の釣り人がこれらを使って折ってみればその懐の痛さは半端ありません・・
いくら高級な素材を用いて特殊な工法を施していても基本は似てますから転んでしまえばもちろんですが、
掛かり鮎との竿の角度や溜めている竿の角度など、ある一定の力を加えてしまうと20万円クラスの竿でも30万円クラスの竿でも折損のタイミングは同じなのではないでしょうか・・まぁ、使い手の技量でその竿本来のスペックが発揮されるのでしょうけど。

しかも、最高峰シリーズって本当に必要?

って思える今日この頃、、確かに展示会で実際に竿を持ってみた感じでは「張り」や「軽さ」、「感度」を求めるとシマノのspecial競シリーズやダイワの銀影競技シリーズ、がまかつの競技special シリーズなどまではワカル気がします・・
でも正直、10万円プラスした最高級クラスを持つ目的は他の人より一つ上の 「 所有することによるステータス 」 を求めているのが実状なのではないでしょうか?または所属するクラブやチームの兼ね合いで自分も所有していないとバツが悪い・・
など所有理由としてはこの辺りがほとんどなのではないでしょうかねぇ~!
もちろん自分も多分にもれず同じ思いでありましたが今後、このクラスの竿を新たに手に入れる事はまず無いと思います。
もっとも買おうにも高くて買えませんが・・

今回、修理に掛かるパーツ代が20万弱ですから先程の競や銀影競技シリーズとほぼ同額となるレベル・・
折れたモデルは既に今年からNEWモデルが発売されているので、競クラスを新品で購入した方が色んな面で賢いかとも思いましたが、そうなると手元に残る折れたSPMTがゴミとなってしまいます・・
それは選択肢として有り得ませんし、まして競クラスで現在シマノでもダイワでも気になる竿はありません。
なので今回は流されたパーツを購入して、あと5年は現役で使うようにします。この竿には思い出も沢山ありますし、何より解禁から盛期までメインとして自分の釣りにこれ程まで合う竿は無いと思えるほど気に入ってますので迷いはありません!
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SPMTにはこんな良い想い出がいっぱい・・大切な愛竿です!
しかし、この竿が無事に勇退を迎えるとき次なる竿のchoiceは色んな意味で安心して使えるフナヤオリジナル、又はサンテックのGENKIシリーズになること間違いないです。「所有ることによるステータス」と同じように、大手メーカー製品以外でも違いのワカル男には「使うことによるステータス」を持ち合わせている竿も既に沢山ありますし、今後更に出て来てくれると期待している次第です。

※ この記事に対して先生からとても分かり易く重要な補足説明がコメント欄に為されてますので是非ご一読下さいませ。
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by oibosi | 2016-10-06 10:03 | fishing | Comments(2)

Commented by scott1091 at 2016-10-17 21:49
鮎シーズン、お疲れ様でした。
SPMTは残念でしたが、最後まで充実したシーズンだったようですね!

さてこの記事について、少し捕捉させてください。各メーカーいずれも20万円台の競技クラスより、30~40万円のハイエンドクラスの方が折れやすいです。これはより軽くて高感度、そしてパワーを引き出そうとすると、おのずと高弾性・低レジンのプリプレグを多用することになるからです。カーボン素材は高弾性になるほど硬度が増すため、破断許容範囲が狭くなりますし、低レジンはカーボン素材が剥離しやすいです。

すこし乱暴な説明ですが竿は断面の円が潰れることにより曲がり、それを戻そうとする反発力で復元します。したがって折れる原因は、素材が潰れの限界を超えたことによります。こう考えて頂ければ直感的に、潰れに対して柔軟性がある素材の方が折れないということがご理解頂けるでしょう。竿の硬度が同じなら、破損リスクは「低弾性肉厚<高弾性肉薄」となります。

例外はありますが、鮎竿は高い竿ほど折れやすい。これを理解しないで高弾性が生み出すパワーを過信すると、拍子抜けするくらいあっさりと折れます。フナヤオリジナルもハイエンドクラスと同じように高弾性素材を多用しているため、やはり折損リスクは高いです。しかし価格がメジャーの競技クラスより安いので、ユーザーにこの点をご理解頂くのは難しいのが現状です。

Commented by oibosi at 2016-10-18 06:22
TOMOさん!わざわざ補足説明ありがとうございます
単なる愚痴と後悔記事が質問と明確な解答が入った立派な記事になりました!
もはやつまらない言葉でコメント返しするのも烏滸がましいので簡単に・・

正直なところTOMOさんのブログでの文中の表現より、頂いたこのコメントでの説明を読んだ方が私レベルの人にはとても理解し易く説明されているので本当に助かりました!
25年程の間で入門クラスの竿からハイエンドクラスの竿まで一通り使い、今回は残念ながら高額な竿を折ったことを反省している中で、頂いたコメントを読み返していると折れた理由も良く理解出来ますし、逆に折った事で今まで考えてこなかった高弾性等の素材のこともしっかり理解しながら扱えば自分でもその竿のポテンシャルをもっともっと引き出すことが出来るようになるかも知れませんね。